第7回日本シミュレーション医療教育学会学術大会では、下記の特別プログラムを実施致します。
沢山のご参加をお待ちしております。
日本医科大学千葉北総病院の救命救急センターとdocomoが開発したREMOTESは、スマートホンの内蔵カメラから現場の映像を転送し、遠隔的に診療の支援や指導を行うシステムです。実際に北総救命でも使用されていますし、コードブルーというTVドラマにも出てきております。実臨床はもとより、クリニカル・クラークシップでの活用も今後期待されます。このシステムを用いて、例えばシミュレーションセンターで実際にシミュレータを扱う学習者と、その映像を離れた場所で観ている教員、あるいは他の学習者の間で遠隔学習を行うことも可能でしょう。シミュレータの直接触れないシミュレーション学習はどこまで成り立つのか?考えてみたいと思います。
京都科学のscenarioとskills albumは現在看護教育の場面での活用が主となっていますが、医学部の卒前教育も含め様々な場面で今後の活用が期待されます。またmicotoテクノロジーのマルチタスクシミュレータmikotoも研修医や専門医の教育活用に留めるには惜しいクオリティです。しかし、過密な医学部のカリキュラムの中でこれらを十分活用するにはどうすればよいでしょうか?例えば、PBLの課題シナリオを文字通りこのscenarioを用いて提示したらどうなるか?紙媒体のシナリオと実際の患者さんの間を埋めるものにならないか?そんな授業提案を行いたいと考えます。さら本学のICT推進センターの協力も得て電子黒板や学習支援システムといったテクノロジーも用いた授業提案を行いたいと考えます。
大学という研究機関の特性上、シミュレータそのものの開発やカスタマイズも視野に入って来ます。我々は数年前から協定校である東京理科大学の、工学部機械工学科と協同でアンドロイド型の医療面接シミュレータの開発に着手しています。医療面接の模擬患者をロボットにやらせる?いわゆるVR(仮想現実)模擬患者はすでにあるわけですが、あえてこれをアンドロイド型にする意義はあるのか?馬鹿げているのではないかという見解もあるでしょう。しかし、医療面接シミュレータが世に出回る日はそれほど遠く無いように思われます。実際、どこまで可能なのか、東京理科大の橋本先生に、実際に開発中のアンドロイド型シミュレータをデモンストレーションしながら解説頂きたいと考えます。
他にも既存の教育プログラムに導入することで、より能動的な学習を促すであろう、電子黒板やVR(仮想現実)システムなども可能な限りご提示したいと考えています。どうぞご期待ください。
昨年に引き続き、シミュレーション教育研修を担当している教員、シミュレーションセン
ターを管理運営している教職員を対象としたセミナーとワークショップを開催します。
今回は、前回の討論を振り返り、各医療専門職教育でのシミュレーション教育の問題点を
共有します。さらに、海外のシミュレーション教育施設の認証制度、教育担当者の資格制度
について、セミナーで学びます。わが国にフィットするシミュレーション教育に関わる資格
認証について討論します。
第7回日本シミュレーション医療教育学会学術大会 運営事務局
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